不燃材料
不燃材料ってなに?
不燃材料とは、建築材料のうち不燃性能(通常の火災による加熱が加えられた場合に、燃焼しないこと)に関して、法令で定める技術的基準(基準一覧表参照)に適合し、国土交通大臣の認定を受けたもののこと(性能評価試験に合格)を言います。
基準一覧表
種類 |
規定時間 |
温度 |
総発熱量 |
性能条件 |
不燃材料 |
20分 |
750℃ |
8MJ/u
以下であること |
・燃焼しないこと
・防火上において有害な損傷がないこと
・避難上に於いて有害な煙やガスの発生がないこと |
準不燃材料 |
10分 |
難燃材料 |
5分 |
※建築基準法 第二条の九・建築基準法施工令
第一条の五、六、第百八条の二に基づく不燃材料の性能評価試験
−社内簡易燃焼試験(杉材)−
・高温ガスバーナで燃焼させても表面からは煙やガスが発生していません!バーナの炎が当たっている箇所のみ赤くなり周辺は自己消化され炭化しております。
難燃薬剤 γ-1・17・18 は、ガラス質の完全無機の難燃処理薬剤です。
なかでもγ-1/17は、アルミナ成分を溶解した高性能難燃薬剤です。
さまざまな素材の中に注入することで、素材の特性を活かしつつ(※1)難燃・不燃化することが可能です。
昨今問題となっているシックハウスの原因となる有機物質を一切含まないため、
人にも環境にも優しく安全な空間を提供します。 また、あらゆる木質素材と難燃処理剤γ-17で不燃単板の製造が可能です。
弊社では製造・販売だけでなく、γ-1・17・18を使用した製品の研究開発・製品化に対するさまざまなご相談にも応じております。
※1 素材の硬度・比重等、一部の特性は不燃化・難燃化に伴い変化いたします。
難燃薬剤γ(ガンマ)シリーズ
・γ−1
ガラス質とアルミニウムを溶解した難燃薬剤です。各種素材に練り込み用として使用出来ます。
・γ−17
ガラス質とアルミニウムを溶解した難燃薬剤です。
主として木材への含侵用として使用出来ます。
・γ−18
ガラス質を溶解した難燃薬剤です。主として木材への含侵用として使用出来ます。
特許第4221608号 弊社が自社販売している難燃薬剤γ-17・18は不燃木材製造目的に開発した硼素系無機質高性能難燃薬剤です。
難燃薬剤γ-17・18の難燃性能を実証するために杉板15mm〜21mmに圧力容器を用いて加温加圧注入し、国土交通大臣不燃材料認定NM-1142を取得し、不燃性能を実証いたしました。(特許第4221608)
又、圧力容器を使用せずに、不燃製品作りに使用できる練り込み用に改良した製品が難燃薬剤γ-1です。難燃薬剤γ-1は、アルミニウム成分をさらに多く溶解した難燃薬剤です。
難燃薬剤γ-1・17・18が他の難燃薬剤と一線するのはアルミニウム成分を溶解混入した不燃効果によるものです。
【難燃薬剤γ-1・17・18使用による国土交通大臣不燃認定取得各社一覧】
・不燃材料認定NM-1142 杉材 吉祥杉 板厚15mm〜21mm (株)エヌ設計エンジニアリング
・不燃材料認定NM-1527 桐材 紫倖桐 板厚12mm〜50mm (株)有紀
・20分遮炎性能を有する防火設備認定 EB-0363 桐板20分防火ドア (株)有紀
・準不燃 QM-0489 杉材 長良杉・吉祥 板厚15mm 親和木材工業(株)
・準不燃 QM-0520 トド松 板厚15mm (有)エス・キュウ・ディー
【5つの特徴】
- 地球環境保護に配慮した安全性の高い硼素系無機質難燃薬剤です。
- 融点の高いアルミニウム成分を溶解しているので、高い耐火性能を確保します。
- 難燃薬剤のPHは7.8中性です。金属等の接触を嫌いません。
- ガラス成分にアルミニウム成分が混合されたアルミガラスが導管内をコーティングして空気を遮断し酸化を防ぐ為、不燃木材の弱点である薬剤溶出による白化現象をおこしません。
いつまでも木の風合いを楽しめます。
- 完全無機質難燃薬剤ですのでシックハウス対策のホルムアルデヒドの発散はありません。
【ご使用上の留意点】
- 難燃薬剤γ-1・17・18(以下薬剤という)は化学薬品用容器にて出荷しております。
- 薬剤はほぼ固形化した状態で納品されますので、使用時は加温溶解してご使用ください。
- 薬剤納入時の比重は1.30です。不燃材料の製造に必要な比重は1.20〜1.22ですので熱水を加えて希釈してご使用ください。
準不燃木材「とど松 栄光」は国内初北海道産とど松材です。(厚さ15o平板)
道産木材の大革命
(製品 とど松栄光 平板 厚さ 15mm×幅100mm×長さ2000mm)
とど松板厚 15mmの製品化は日本初(平成20年2月現在)で、既存製品厚18mmの1.2倍の面積が施工でき、板材を薄くする事により、実質のコスト削減ができます。
(比重 0.65)通常のとど松材の比重0.39から大幅にあがり、表面硬度も向上します。
−不燃・準不燃化の特徴−
・燃焼しない、広がらない木材です
直接火炎があたる部分は赤熱しますが、炎は上がらず延焼を大幅に遅延させる為、貴重な人命や、大切な財産を守ることに貢献できます。
・自己消火します
火炎を離すと赤熱は消え、黒く炭化し自己消化します。
・有害な煙やガスは発生しません
完全無機質薬剤の為に、火災時の避難や消火活動を妨げません。
・防腐防蟻効果が見込めます
樹材に含浸されている薬剤(γシリーズ)は硼砂・硼酸系薬剤です。この硼砂・硼酸系薬剤は、防腐・防虫・防蟻薬剤として広く一般に使用されています。
・シックハウスの発生原因とはなりません
無機質化学物質(ホルムアルデヒドは使用していません)を使用している為、シックハウスの原因発生にはなりません。
・ダイオキシンの発生がありません
無機質化学物質を使用している為、可燃処理をしてもダイオキシンの発生ありません。また燃焼時に、炭化することにより可燃物処理として廃棄できます。
・リサイクルが可能です
廃材となった不燃木材をチップにし、不燃ボード等に再利用が可能です。
・間伐材も使用できます
森林での間伐材の有効活用に貢献が可能です。
・癒し効果が見込めます
ある研究結果では、部屋の壁面積の 1/3が木材であると癒し効果があると言われています。木材の木目模様と風合い香りで、癒し効果をご提供いたします。
燃焼表面 燃焼裏面
(写真:北海道立林産試験場にて撮影)
「とど松 栄光」の表面写真
含侵工場(加圧含侵機システム)
*国土交通大臣認定 QM−0520
・詳 細 資 料(性能評価書一部抜粋)
現在、北海道内で製造・販売されるパートナー企業様を募集しております。是非御連絡下さい。
また、不燃/準不燃の新素材・新建材開発もサポートさせて頂きます。
不燃木材「吉祥杉」(※2)は乾燥させた杉材に独自の技術でγシリーズ薬液を含侵させた「燃えない木材」です。
不燃材としては業界初15oの量産化に成功。平成18年度より順次製品出荷しております。
※2 潟Gヌ設計エンジニアリング様の商標です(NM−1142)
準不燃木材/不燃木材の用途
不燃木材の用途は大きく分けて、屋外部用と屋内部用そして家具用があります。
・屋外部用としては住宅の外壁、軒天井、垂木、破風、鼻隠し、マンションの外壁、ルーバー、手摺り
・屋内部用としては公共建築や商業施設の内壁、天井、廻り縁、火気使用室壁、扉 船舶や車輌の内装、イベント展示ブースの内装
・家具用としてはシステムキッチン、吊り戸棚、収納家具など
・あとはアイデア次第です・・・。
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